特にここ茨城では、農村部も都市計画の内容は複雑で、たとえば、いわゆる調整区域(建物の建築を抑制する区域)に家を建てようとするならば、
行政に許可を得なければならず、その許可は誰でも得られるものではありません。
たとえ自分の土地でも、場合によっては建物が建てられない事もあるのです。
土地を探すにあたって、都市計画を知っているのと知らないのでは少々差がつきます。
土地の値段は都市計画の要素も含まれているのですから。
でも都市計画を勉強して土地探しに挑む人は稀です。専門的な知識が多分に必要ですから。
じゃあいったいどうすれば上手に土地を探すことができるのー?
って事なんですが、実はこんなしくみがあるのです↓
土地の売買って、手数料がかかるのは既にご存知だと思います。
売人さんと買人さんの間に入る不動産屋さんが、売人さんと買人さんから法律で定められた範囲内の ※手数料 をいただく。これが普通の土地売買です。
この手数料をいかに有効に使うか、が実は今回のメインテーマ。
「いらっしゃいませ、ではこの中からお好みの土地をお選び下さい」と言われ、いくつかある中で(ん〜、この中なら、コレかな?)で土地を決めてしまう場合が、不動産屋が一番儲かるパターンです。
いや、決して儲けてはいけないという話ではないのですが
これだと、実は他にもっと良い土地があったかもしれないという後悔がお客様に発生する可能性があるのです。
物品なら買いなおしが利く場合もありますが、不動産はなかなかそうはいきません。
そこで登場するのが 【専任媒介】センニンバイカイ
これは通常、土地を売りたい人が特定の信頼のおける不動産屋に販売を委託する制度なのですが、これは買人さんも使える
ものでして、この契約を結んでお客様が欲しい土地の条件を伝えると不動産屋さんは必死にその物件を探し求めなければならないのです。
しかも定期的な報告が義務で、更にうれしいのは土地が見つからなかった場合は1円も支払わなくて良いという決まりなのです。
お金の支払いが発生するのは、先にお話した ※手数料 の段階のみ。しかも、お客様が汗水流して
やっと見つけた土地の手数料と、不動産屋さんに汗水流して見つけてもらった土地の手数料とでは割合は同じなのです。
そして契約期間は3ヶ月。お客様が更新しない限り、自動的に解約となります。つまり、不動産屋さんは、一旦探し始めたら3ヶ月以内に良い物件を探して決めていただかない限り赤字になる、
ということなので、それはもう必死ですよ。
仕事やプライベートで忙しい方や、都市計画の勉強をしている暇のない方にはぜひお勧めですので、専任媒介、利用してみてください。
それではまた来週・・・・・・
いやいや、これでは説明が中途半端なので、補足しますと
この専任媒介というのは、契約期間内は1社の不動産屋としか契約できない為、3ヶ月は浮気ができません。そこで、信頼できる
不動産屋さんを探さなければいけないのですが、ここでいう信頼とは何か・・・?誠実である事、一生懸命である事、行動力がある事、などが考えられますが、今生き残っている不動産屋さんはたいがいのところはこの辺は常備していると思われます。でなければ
現代のお客様の目は確かなのでとっくに廃業に追い込まれているはずです。では、何で選ぶか・・・!!プラス知識でしょう。
普段から都市計画法に触れている人なら、建築基準法に触れているなら、目にみえないところに目が届く というメリットがあります。
例えば、土地には都市計画法上定められた宿命というものがありまして、とある土地では建物を建てる際にはけっこうな金額の
排水施設が必要になるところもあるのです。知らないで買って、建物建築時に見積もり見てびっくり!ということもあります。
相談するならそういった不動産以外のプラス知識のあるお店で相談した方が良いでしょう。
例えば、不動産以外に、建築設計事務所や行政書士事務所、土地家屋調査士事務所などを兼ね備えた総合コンサルタント
的なお店など・・・・・・・
すみません、そんな事務所、この辺じゃ当社くらいでした。なんだか宣伝のようになってしまいましたので、今日はこのへんでおいときます。