危険な間取り
増加する危険な間取り
構造上のバランスが崩れた危険な間取りが増加傾向にある。
危険な間取りとは・・・
直下率(1階と2階上下階で柱や壁の位置が一致する割合)が50%以下の建物
住宅瑕疵保証機関の保険制度を利用した住宅の中で、2階が不陸(凸凹・ゆがみ)事故を起した
事例を調査した結果、直下率が50%以下になると不陸事故が急増していた。
無論、直下率の低さが全て事故の原因かと言うと断定できないが、
直下率が高ければ多くの事故を防げた可能性がある。
不陸事故を起すと、サッシ窓の開閉不可やボルトの大幅なゆがみ、壁にひびが入ったり変形・損傷から、雨漏り事故にまで至った事例もあった。
直下率50%以上などというと、ある程度の設計者なら、「今さら、当たり前のことを・・・」というくらい基本的な事である。配慮を考えて設計していれば、問題とされるよな低い直下率の住宅はできない。
最近では、パソコンで誰でも簡単に間取りが作れる。
作図して確認申請を提出すれば通るから違法ではないのだが、
構造的には、耐震にかなり弱く安全な間取りとは言えない。