羽つきアリを見たらシロアリを疑え!
よく言われていることですが、羽アリには2種類いるんですよね
クロアリ と
シロアリがいます・・・似てるようで実は、ぜんぜん違います。
クロアリの特長
クロアリは、膜翅目という
ハチの仲間なので木材を食べたりしません。
基本的に家屋を損傷するような事はありませんが、木材に営巣する種類がいます。
駆除する必要はありませんが、異常に侵入してくる場合や特別な場合は駆除してもいましょう。
よくある間違い
「クロアリがいるところにシロアリ」は、いないと言われます。
クロアリは、糖分やたんぱく質を餌にしているので、シロアリを栄養分としています。
シロアリにとってクロアリは天敵です。
ですが、自然界の中ではひとつの枯れ木にクロアリとシロアリの両方の巣があるというのも珍しくありませんので、クロアリがいるから安心と言うことはありません。
クロアリとシロアリの見た目の違い |
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シロアリ |
クロアリ |
触覚 |
数珠状 |
くの字状 |
胴体 |
ずんどうで細長い |
くびれている |
羽 |
羽の長さが4枚ともほぼ同じ |
前の羽が後ろより大きい |
備考 |
クロアリは、色が黒いですがシロアリも、黒っぽい色をしていますので、
色では判断できません。 |
※余談ですが、シロアリには巣の中に女王と王までいます。
シロアリの特長
シロアリは、
ゴキブリの仲間です。
主に土中に生息していて木を食べます。枯れ木と勘違いして家屋の木材を食べる進むため、放置しておくと建物が傾いたり潰れる恐れがあります。
生育して羽を生やしたシロアリの羽アリは、4月上旬からゴールデンウィーク前後まで屋内外を飛行する。
羽アリ以外のシロアリは、屋外で人目に触れることはほとんどない。
シロアリ点検
シロアリ点検に使う道具は、マイナスドライバーやハンマー、バールなど。
蟻害を受けた木部は空洞になっているので、ドライバーの柄やハンマーなどでつついたり、たたいたりして確かめる。
蟻害のない木材は”コツコツ”という音がするのに対して、蟻害が進んだ
木材は”コンコン”と空洞が響くような音がする。
垣根や庭に置かれた廃材の裏などをざっと見て回った後、地面に近い木部の点検をする
シロアリは、土中にいる虫なので、地面に近い木部は被害にあいやすい。
次の点検は、屋内につながる配管の断熱被覆。水道やエアコンなどの配管を覆う発泡樹脂の内部を、シロアリが食い進んで住宅に侵入する例がある。
※外から被害を確認できることは、まれである
床下の点検が重要である。
非破壊で詳細な点検を必要とする場合、必ず床下に潜りくまなく調査する。
浴室周辺など、水分があるところは、蟻害にあいやすい
表面から見るときれいな状態の壁を、つっついたりしてみる。
シロアリは光や風を嫌うため、土で蟻道(ぎどう)を作り、その中を移動します。
蟻道は、水や餌を運ぶ水取り蟻道や餌取り蟻道、断面が三日月、半月、長円形・・・と、シロアリの種類や作られる場所や目的によって、形状が異なります。離れた物体間を結ぶ空中蟻道もあります。
「建てるとき、防腐剤を塗ったから、大丈夫?」
防腐剤でシロアリの被害を防ぐことは不可能です。「防腐剤と防虫剤とは別のもの」と考えましょう。また、シロアリ防除剤にも、薬が効く期限があります。現在の薬だと、その効果は、一般的に約5年と考えてよいでしょう。
「一度消毒したから大丈夫」という油断は大敵です。